くびかざり

ビニールホースを切ってつなげ、大きな首飾りをつくりました。

誰かもう忘れてしまった人の何気ない仕草がこの作品につながりました。

その人は、お菓子の包みを細く折り曲げ、自分の指に巻き、手を宙にかざしていました。

私は、彼女が、お菓子の包みを素敵な装身具に変化させたその創造力をうらやましいと思いました。


ビニールホースは以前から使用してみたいと思っていた素材です。
それは、ありふれたものでありながらも、美しいものになる可能性を持ったものであると思っていたからです。

そして、それを切ってつなげることは、お菓子の指輪のような変化をするのではないかと考えました。

くびかざりが美しいのではと思いました。


図書館にて

図書館ではいろいろな夢をいだきます。

遠いところにある素敵な建物の本を見ます。
たくさん見ていると、頭の中で、建物と建物がごちゃまぜになって、そこから、理想の場所をつくりあげます。

そして、くびかざりはどこに飾ろうかと考えます。


＜プロフィール＞

寺田佳子　てらだよしこ

静岡市在住
１９７５年４月３日生まれ
１９９９年　愛知教育大学総合造形コース金工卒業
２０００年〜２００４年　静岡文化芸術大学実習指導員
２０１０年　個展　静岡クリエーター支援センター
２０１１年、２０１２年　個展　アートカゲヤマ画廊　
２０１３年　個展　ボタニカ４０３号室スノド実験室
２０１３年〜　遠州横須賀街道ちっちゃな文化展出品

２０１４年　グループ展　GALLERY UDONOS
　　　　　　エキシビション「女 | 性 | 像」#1『 5 o'clock in the moning 』

展覧会データ

寺田佳子展 ーくびかざりー

会期：2015年8月2日（日）ー 8月9日（日）
時間：12:00 - 18:00
会場：GALLERY UDONOS
会期中無休